虹色シンデレラ
「おまえの責任だぞ」

静かだけど強い言葉。


「分かっている」

俺がこんなにさせてしまった。



ここしばらく、俺と咲良は疎遠になっていた。

もちろん偶然会うことはあるし、立ち話のついでにコーヒーを飲むことだってある。

それでも、2人で会うことはしないと決めていた。



「最近の咲良、おかしかっただろう?」

眠ってしまった咲良を見ながら、太郎は何か言いたそうだ。


咲良の仕事が上手くいっていないのは知っている。

俺に会いたがっているのも気づいている。

それでも、俺なりのけじめをつけたつもりだった。
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