虹色シンデレラ
いつもより1枚多めに服を着込み、裏庭に出てみた。

うぅーん、気持ちいい。

風は少し冷たいけれど、日差しの暖かさで寒さは感じない。


「何かお持ちしましょうか?」

「はい。ホットミルクをお願いします」

「承知しました」

乃梨子さんは家の中に戻っていった。



私は1人裏庭を散策。

やっぱりここは好きな場所。

庭の一角にコスモスの群生を見つけ近寄ってみる。

すごく綺麗。

子供の頃学校の帰り道にこんな花畑があった気がする。

道草して帰って、母さんに叱られたっけ。

フフフ、懐かしい。



その時、

「元気そうだね」

突然声がして、驚いた私は振り返った。


「祐介くん」
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