虹色シンデレラ
「咲良のことで大変なのはわかるけれど、気を付けないと虹子さんまで失うことになるわよ」

「ああ」

わかっている。



昨日、俺は虹子にひどいことをした。


発端は虹子と祐介が二人でいるのを知ってしまったこと。

家には「大学に行ってくる」と言いながら、祐介と会っていた虹子が許せなかった。

引きずるように部屋へ連れ込み、無理やりベットに倒した。

わざと見えるところに、印をつけた。

強引にキスをしても、強い眼差しで挑んでくる虹子に、「ああ、俺の勘違いだった」と気づいた。

しかし、走り出してしまった俺の感情は止められず、服を引き裂き下着に手をかけた。

このまま虹子を自分のものにしたかった。

暴走してしまった俺の感情、

それが、愛なのか、欲情なのか、

わからなくなった。

その時、

パンッ。

虹子の平手が、俺を正気に戻してくれた。
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