今夜,君の部屋にいく






でも、あたしだって女。



当然、男にかなうはずなんかなくて。




息が吸えない苦しさに堪えながら、

必死に次の抵抗を考えてた。



そしたら……、

男は、そっと、

唇を離した。



それから真剣な顔であたしをみつめて、

左の手の甲で

自分の唇を拭う。



なんか……。



だめだよ、あたし。


そんな男の行動に、

ドキドキしてる。










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