桜の城のノクターン


「あらぁ、ミラちゃんどこいってたのぉ。心配したのよぉ」



ネコを拾い、依頼主に出会った第一声がそれだった。



フリフリだがスレンダーなドレスに身を包み駆け寄って来た。




「あなたがたが探してくださったの?ありがとう!よかったらお茶でもどうかしら?」



フランクな雰囲気に好感を感じたからか、このあとの予定がなかったからか定かではないが、二人は好意に甘えることにした。
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