君は僕のもの 【続】

彼の秘め事

…愛梨side



自分でも何言ってるのか分かんないし、

樹、さっきは怒ってないっていったのに怒ってるみたいな感じするし…


頭の中がめちゃくちゃになりすぎて泣けてくるよ、本当にもう。


「…樹は、浮気してるんだよ!」

そして意味の分からないことを言った後に更に何倍も意味の分からない発言をしてしまう自分。

大体こんな根拠も無い事は、
簡単に口走るべきじゃない…けど、もう何が何だか分かんないし。


樹は浮気してそうな確率がめちゃくちゃ高いし。


…信じてるよ?

信じてるけど…悲しくなるじゃん!



「何を根拠に…」

はぁ?…みたいな呆れた表情のままで樹は呆気に取られたようだった。

困った樹の顔はだんだん少しずつ何かを考える様な顔つきになって…そんな樹をあたしはボーっと眺めたまま、というか見つめたまま。


何だかもっと色々言ってやろう!

なんて意気込んだ気持で言ったさっきの一言だったのに。


結局はよく分からない展開を迎えようとしているみたいだった。



「…はぁ、

仕方ないか」


屋上のフェンスに寄り掛かると深く重い溜め息を一つ。


何だかその表情は本当。言葉の通り『仕方ない』って感じの顔で、

あれ…?
もしかしてあたしが何かしちゃったの?


と、さっきまで泣いていたあたしはただ茫然とそんな樹を見ていることしか出来なかったわけで…



「お前の誕生日、いつ?」

すると…樹が口にした言葉はあまりにもよくあたしには理解出来ないもので、


でも…


「11月…26日だけど、?」


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