君は僕のもの 【続】

誓いの証

…樹side




「…ん……」

ギュッと強く瞼を瞑って寝言なのか何なのか、よくは分からないけどそんなことを呟きながら小さく動く。


長くてくるんとした睫毛に、仄かに赤い可愛らしい唇。


我ながら、

…コイツを見ていると何故か顔が緩んで綻んで、でもこんな顔は絶対に見せたくないから。


再び聞こえた愛梨が起きそうな雰囲気を漂わせる声に反応して、すぐさま表情をいつも通りの方に戻しておく。


自分でもいつも通りっていうのが良く分からないけど。



「……樹?」

ホワホワとした声と共に開かれた大きな目。


そしてニッコリ笑って俺を見る。

だから少し寝癖が付いたその前髪を手で元に分けてみる。


「おはよう」


「…うん、」

そう言って俺の胸に頬を擦り寄せてくる愛梨は、何だか小動物みたいで面白い。


結局あの後、どういう展開になったかなんて言うまでも無く。


今の時刻はもう12時をまわっている、けど明日は土曜ってこともあるから…こうやって普通にしてられる。



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