ピュアラブ


「あぁ〜そういう事ね」

アイは何だかおもしろそうな楽しそうな目を見て言った。

その日の仕事は順調で7時をまだかまだかと待ちわびた。

家に帰ればリョウ先輩がいる。

まるで同棲をしている様な気分だ。

「お前、ホント態度がすぐ変わるな」

ヤツが私を尻目にそう言う。

「そう?てかアンタってどこに住んでんの?」

「アンタって誰?」

「アンタって誰って…」

ヤツの言葉に口ごもる。

だってずっとアンタって呼んできたし、誰とか言われても正直困る。

「アンタはアンタじゃん!」

私はそれだけ言うと顔を背けた。


これ以上ヤツを見ていられない。


< 91 / 94 >

この作品をシェア

pagetop