。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
どれぐらい眠った?


重いまぶたをソッと開けて涙。



「あげは?」


龍がいる、みんながいる。

また、明日からも笑って過ごせる日が来る。


一瞬、笑いかけた顔が横にいる白を見た。





「白?


寝てるの?あげはだよ。
舞ちゃんっ」



不安になって舞ちゃんを見た。



「大丈夫、麻酔が効いてるだけだから」



フワリ、と笑った舞ちゃん。

その笑顔に、滲む涙。




「おかえり、あげはちゃんっ」


やっぱり舞ちゃんは、お姉さんみたいな存在。



隣の黒が、目を見開きあたしを見た。




「あげはちゃーん!
お帰りなさーーーーい「うるせぇ」





両手を広げた黒が、あたしを抱きしめる前に
聞こえた声に振り向いたらーーーー




あくびをした白だった。



「………白?

良かった、目覚めないかと思っーーた」


そんなわけ無い。

頭でわかって居ても、現実目覚めない白に
絶望を感じていた。


そんな不安なあたしに、白は抱きしめてきた。






「ーーーー俺があげはを残していくわけない。
なあ、龍。

俺にあげはを託してくれない?」


白ーーーー。


白の優しい気持ちが、入り込んできては心をかき乱す。


悪くないドキドキ。


険しい顔をした龍がいたけどーーーー


龍は、笑ったんだ。

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