。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
少し照れた様に、笑うおじさんは黒に似ていた。


「そうだろう、俺はよく黒に似てると言われたよ。やっぱり似てるかっ、あはは」

いや、俺なんも言ってないよ。
つか、また読まれた?
さすが、黒のおじさん。


奥深いーーーー。


はあ、あげはに、会いたい。
今頃、あげは、白とーーーー。

考えただけで、むしゃくしゃする。

だけどーーーー目を、合わせたら心を読まれそうだ。

「まあ、ソファにでも座って。
後で、部屋を用意するよ」

「はいーー」

あー、あげはが心配。


頭ん中は、あげはのこと。






「あげはちゃんが、心配かい?」






ガタッ!!
思わず立ち上がって、しまった拍子にテーブルに足を打って踞る。


「ーーっ、あのなんであげはのことっ」

まじ痛い。
地味に痛い。


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