。。折れた羽根、虹の架け橋。。②

夢から醒めた日

腕から、血が垂れて行くのを確かに感じた。
生暖かい血の匂いに、目眩すら感じた。

つか、ラブラブすんなよ。

人が撃たれたと言うのに、抱きしめ合うリア充達よ。


これだから、リア充は嫌だ。





「大丈夫か、救急車呼んだからな。
後、白にも連絡しといたから」




救急車ーー?

まあ、的確な処置してくれるし、間違いないわな。
プロに任せた方がいいに決まってる。


あー、目眩が。


つか、今なんて言った?




「白がなんだって?


白に連絡したのか?」


まさかの白。

白と別れた時ーー切なそうだった。
気になる白の言動に、付け加えて教えてしまった今の現状。




白ならきっとーーーーーー


それを知った舞ちゃんだって、自分を責めたのではないか。





気になるーー

だけどそれより今はーー。







「寝たい、なんか急に眠気がっ」







ゴン!!
落とされた拳。


痛いっ!
誰だよ、けが人殴ったの!

「寝るなよ黒!!
死にて〜のか!」




目の前にグーを出しながら、涙目なシュウがいた。

犯人はお前かよ。



確かにこの状況は、寝たらーー三途の川逝きに違いない。


シュウのやり方は正しいかも、しれない。
だけどな、痛さは変わらない。


「大丈夫、ただ眠いだけだからっ」



すぅー、と意識が遠のく。
目覚めた時、病院のベッドの上だった。

点滴に繋がられた俺。
最初に思ったことーーーー。


喉、乾いたな。


部屋の中には、椅子に座り寝ている龍がいた。


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