。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
その後の精密検査も、クリア。

2週間後には、退院。
それまでの間、舞ちゃんはずっとそばに居てくれた。


龍達が見舞いに来て、なにも変わらない時を過ごした。


「ーーつかさあ、アレいつ行くの?」




11月、だんだん寒くなってきた。
半袖から変わった冬服。
少しだけ違和感を感じていた制服も、あっという間に慣れた。



「沖縄ペアチケットだよ。
もらったのに、行かないの?」


素朴な疑問。
そう言えば2人ってさぁーー。






「なあ、もうさぁ、キス以上のことしたの?」




バコッ!!



いたっ!


雑誌が飛んできた。


真っ赤な顔したあげはちゃんと
本を投げてきたのは、白じゃない龍。


「なんで、龍がーーっ!!」



痛いからっ。
雑誌の角とか、マジなし。

卑劣だわ。

「まだ、してないけどそれがなに?」


マグカップ片手に、ココアに暖かいお湯を注ぐ白がいた。

はい、冷静。
まず呑気。

クルクルとスプーンで、ココアをかき混ぜ口つけた白は、普通だった。


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