。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「あたし、あの時ーーーー
黒に酷いこと言っちゃった。

あの、黒は?」


そうだ、出て行った後の黒のこと何も知らない。

黒の行方を、俺達は知らない。

「そうだ。
黒は、おじさん黒は!?」

もはや掴みかかる勢いの俺。




「我龍の倉庫にいるみたいだよ。
なんか、女の子がいるみたい。
黒の好きな子かな?」


え、何ーーーー?
あんまり覗きたくないおじさんのスマホ。



黒と、女の子。

しかも、キスしてる場面じゃん。


「悪趣味ですよ、おじさんっ」


「つか、レイの担当の看護師だった子じゃん。
ついに、落としたんだね!」

なんだか盛り上がり始めた外野。
特に、シュウ。

「このまま、ベッドインいけー!!」

堪らず、目線を避けた。

シュウ以外はみんな。


人のもんは見ちゃいけない。

「おじさん、もうちょいいい感じのアングルじゃないと、見れないよ?」


ーーーーシュウ。

本当にいかがわしい。

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