。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「ーーーーっ、あげはが泣きそうになってるから離せよっ」


やっぱり、本心はなかなか暴けない。

「レイ。
これ以上ライバルいらないから、いちいち構うなよ」

不機嫌な白は俺を睨みつけた。


警視庁の廊下。

周りには何人か、不思議そうに素通りする。


「偽りの顔、崩したくなるんだよ。
腹割って話そうよ。
本当は、あげはが好きな癖にさあ」


俺がそう言った時ーーーー目を見張るシュウがいた。


「シュウくんーー?」


柔らかいあげはの声が、シュウを呼ぶ。




「ん?
何?

あげは、はそのまま龍を好きで居てよ。
誰も好きにならないで。
一途に、龍だけを想ってよ。


揺るがないでよっ」



切なそうなシュウの瞳。


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