純粋で綺麗な涙が1粒流れるとき。私は輝ける事を覚えた

そして、すぐにLINEが鳴る。

「この後暇？」

イケメンじゃないけど、不細工でもない普通の男性からお誘いがきた。

身長は普通。体重も平均。取り柄がなさそうなどこを見ても普通の男性だ。

私は相手の顔など気にしない。

顔だけを選んでる同級生を見ると、なぜかしらけてしまう。

TVの男性アイドルの話で周りは盛り上がるが、話についてくのがやっとだ。

誘ってきた相手の名前は2つ上の先輩の幹太。
私はこの後に予定無いので迷ってしまう。

こんなお誘いは今まで無かったので、幹太からカラオケのお誘いを断ろうと思った。

女友達と一緒に帰ろうとすると、友達は他校の男性友達とカフェに行く約束をしたみたいだった。

私は結局、雰囲気に飲まれ幹太とカラオケに行く事になる。

カラオケに行く最中に、幹太が私と手を繋いできた。

始めて男性と手を繋いで、もうドキドキが止まらない。

このドキドキの音が周りに聞こえちゃう…

私は左手で軽く手を繋いでたけど、手に力が入りすぎて肘がピンと伸びてる。

歩きながら肘が痛い…

緊張しすぎてロボットみたいな動きになり、右足と右手が同時に動く。

左足と左手が同時に動く。

まともに歩けない。恥ずかしい。