アイスクリームと雪景色
対決
「とにかく俺、この景色の中でプレゼントしたかったんです」

「うん、感激した」

美帆にとって特別なこの場所で、そして、里村の貴重なボーナスでプレゼントしてくれたことに、大切な意味がある。

「そう言ってもらえると、嬉しいッス。はは……」

こんなところは可愛い年下男である。

美帆は空を見上げ、流れる雲を目で追った。人生は無常であり、次々に形を変えていくけれど、里村にならついて行ける。

一緒に歩いて行ける。
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