彼女を10日でオトします
案外ストレートにくるのね、キョンちゃんって。それより――、
「無理に敬語使わなくてもよくない?」
「ち、違うのよ! 一瞬、警戒がほぐれちゃったの……ですよ」
まだ、頑張るか。
「もういい加減、普通にしゃべりなって。
俺なんかに警戒したってどうしようもないでしょ?」
「……どの口が言ってるのよ。
あんたなんか、最も警戒しなくちゃいけない人物でしょうが」
すごい言われようね。まあ、敬語じゃなくなったからヨシとしましょう。
「どの口って、この口ぃ。なんなら、確かめてみる? キョンの唇で」
「そこから突き落とされたいの?うちの階段、結構な傾斜だから、よく転がるわよ」
……ふうん。『うち』ねぇ。
「ここって、貴史ちゃんと燈子さんの家だよねぇ? プラス、キョンの3人暮らし?」
「そ、そうだけど……。なにか問題でもある……?」
トイレのドアを隔てた向こうから、キョンのどもった声。
なるほど。キョンの口調だと、俺が何を言いたいのかわかってるみたいね。
「問題ってーか、なんだろうね。
いくら姉妹って言っても、姉夫婦と同居って、ねぇ?」
「……戸部さんには、関係ないわ」
「無理に敬語使わなくてもよくない?」
「ち、違うのよ! 一瞬、警戒がほぐれちゃったの……ですよ」
まだ、頑張るか。
「もういい加減、普通にしゃべりなって。
俺なんかに警戒したってどうしようもないでしょ?」
「……どの口が言ってるのよ。
あんたなんか、最も警戒しなくちゃいけない人物でしょうが」
すごい言われようね。まあ、敬語じゃなくなったからヨシとしましょう。
「どの口って、この口ぃ。なんなら、確かめてみる? キョンの唇で」
「そこから突き落とされたいの?うちの階段、結構な傾斜だから、よく転がるわよ」
……ふうん。『うち』ねぇ。
「ここって、貴史ちゃんと燈子さんの家だよねぇ? プラス、キョンの3人暮らし?」
「そ、そうだけど……。なにか問題でもある……?」
トイレのドアを隔てた向こうから、キョンのどもった声。
なるほど。キョンの口調だと、俺が何を言いたいのかわかってるみたいね。
「問題ってーか、なんだろうね。
いくら姉妹って言っても、姉夫婦と同居って、ねぇ?」
「……戸部さんには、関係ないわ」