友達イジメ
次の願い
「ヨシキの弱味を握ることができたね」


ファミレスを出て興奮気味にサチがそう言った。


「そうだね。ヨシキがなにかに感づいたとしても、これを使って脅すことができる」


とんでもない収穫までしてくるなんて、秋口たちに頼んだのは大正解だった。


「でも、ヨシキに幼女趣味があったなんてねぇ」


スズはおかしそうに笑ってそう言った。


「それも驚きだけど、あのヨシキが犯人だったなんてね……」


誰が、どんな裏の顔を持っているかわからないということだった。


それは少し怖い気もする。


「で、どうする?」


サチにそう聞かれてあたしは「え?」と、聞き返した。


「ヨシキのこと、これで終わりにするの?」


そう聞かれると、ちょっと考えてしまう。

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