友達イジメ
☆☆☆

家に戻って机の引き出しを開けると、そこには隠し撮りをしたユウジの写真が何枚もあった。


まだ面識がなくて声をかけられなかったとき、密かに撮っていたのだ。


サチやスズたちにも見せたことのないコレクションだった。


でも、もうこんなことをする必要はない。


今はもうあたしがお願いすれば一緒に写真くらい撮ってもらえる関係だ。


どうにか友人と呼べるまでの関係になったのだから、なにがなんでもユウジと付き合うつもりだった。


ライバルの多さなんて関係ない。


もし邪魔なヤツがいれば、リカコみたいにイジメてやればいいだけだ。


あの学校に男子であたしに似合う相手はユウジただ1人。


「ユウジと付き合えれば、また周りからの目も変わるだろうしね」


想像してあたしはほほ笑んだのだった。
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