私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



倉橋はその後、何でもない様な話をして、なかなか電話を切ろうとしない。




私の気持ちとか、倉橋の気持ちとか・・・



今のこのおかしな関係の話には全然触れなくて・・・



学校の話とか、今倉橋がしてるバイトの話とか・・・そんな話をしてた。



知り合って長いけど、倉橋とこんな風に話した事なかった。



『あ〜もう1時回ってんじゃん。お前、寝坊すんなよ?明日もまた、迎えに行ってやるから。』




そんなに長い時間、話していた事にも気付かなかった。



ただずっと心臓がうるさい。



倉橋の声が聞こえる度に、妙にソワソワする。



電話を切ろうとしている倉橋に、ちょっと寂しいって感じてる。



私、どうしちゃったのよ?



何?・・・この気持ち。



『おいっ!聞いてんのか?さっさと寝ろ!』



「うるさいな!分かってるよ!アンタも早く寝なさいよ!」


『ふっ・・・じゃあまた明日な?・・・おやすみ。』



「・・・おやすみ。」



変な余韻を残して切れた電話。




頭の中は、倉橋の事でいっぱいだよ・・・。


これが倉橋が言ってた、私を落とす自信ってヤツ?



これは倉橋の作戦なの?



分からないよ・・・。



でも、きっと私は今日、また眠れない。



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