愛され女子になりたくて
マンションの前まで送ってもらい、青山さんは帰って行った。

翌朝、いつもの通りに起きると、姉が朝食を用意していた。

「お姉ちゃん、おはよ」

「おはよう。もう、出来るから先に顔を洗ってらっしゃい」

「うん、わかった」

洗面所で顔を洗い、化粧水を叩く。
ダイニングに戻ると、すっかり朝食が整えられている。

佐藤家は朝はしっかり食べる派なので、和食が並ぶ。

「やった!今日はミョウガと卵のお味噌汁だぁ」

「花菜美は、昔からこれ好きよね」

「うん。溶き卵が優しくて、美味しいんだよなぁ。でも、ミョウガでキリッと締まる感じが好きなんだ」

「昨日買い物してないから、魚は鮭だけど」

「鮭大好き。なんか、私の好きな物ばっかりじゃない?」

「そうかな?これって、朝定メニューよね」

「そうだね。スタンダードが、一番美味しいと思うけど?」

ホカホカご飯と、焼き海苔に納豆、焼き鮭と味噌汁に香の物。
二人で手を合わせていただきますをして、朝のニュースをBGMに朝食をいただく。

「ん、美味しい。お姉ちゃんいつもありがとう」

「なあに、改まって」

「お姉ちゃんも朝は忙しいのに、美味しい朝食とお弁当作ってくれるから」

「花菜美だって、いつも夕食作ってくれるじゃない。いつも美味しくいただいてるわよ」

「えへへ。お姉ちゃんに褒められるの、嬉しい」

「お姉ちゃん、お嫁に行っちゃったら、私は実家に帰ろうかな・・・」

「何、急に。私はまだ行かないわよ。相手も居ないのに!」

「お姉ちゃんなら、直ぐに見つかって直ぐにお嫁に行きそうだもん」

「私一人じゃ家賃払うのでいっぱいいっぱいだし、こんなに広さいらないじゃない」

「その時になったら考えれば?」

「ん、それもそうか・・・ご馳走様」

「お粗末様。早く支度しないと、メイクの時間無くなるよ」

「はーい。歯磨きしてくる」

何となく、そんな先でも無いような気がするんだよね・・・。
でも、実家から通うのは少し時間的にキツイな・・・この近辺で、単身用の物件探してみようかな。

仕事用の服に着替えて、簡単にメイクする。
バッグに財布とポーチ、ハンカチにティッシュ、携帯が入っているのを確認してから出勤する。

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