無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



「す、ストップっ.....!」


みんなとの出会いならともかく...律くんのす、好きなところ、とか....。


ハードルが高すぎる!


う゛....。でも、この子犬みたいなウルウルした目を向けられると.....、突き放せない。


律くんの、すきなところ....?



「やさしいとこ....かな」


......え?


困ってるはずなのに....、こんなにあっさりと答えられる自分に驚く。


まるで無意識のように、気づいたら口が動いていて。


「か、顔ももちろんすっごくかっこいいよね、それはほんとに、....っとっても温かくて、やさしいの。私は、律くんのそういうところが───すき、かな」


いつのまにか緩んだ頬。


....って、今のはひととしてすきなところ、だから。


ふにゃりとした笑みを向ければ、二人は目を丸く見開いて。


.....?


なぜか顔をそらされ、首を傾げてしまう。



「....じゃ、じゃあ次の質問です!律さんたちって───」


「ええっ、まだあるの....!?」


結局、それから30分ほど''質問コーナー''は続いたのだった。



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