無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



胸元まで伸びた艶のある黒髪に、透き通るような真っ白な肌。


カールされた長い睫毛に、パッチリとした二重がちな瞳は少し茶色っぽくて。



ピンク色の唇は薄くて色っぽいし....なんていうか、完璧だ。



「あの、ここでなにをしていたんですか?」


「す、少し迷ってしまって....っ。
あの、お手洗いをお借りしたくて」


うぅ....初対面でなんて失礼きわまりない態度を....!!


「それなら、そこの通路真っ直ぐ言って右のところにありますよ」


「あ、ありがとうございます!」



ペコリと頭を下げた私に、尊ちゃんはふんわりと笑って。



「あの、未桜さん」


「はい?」


名前を呼ばれ顔をあげると、尊ちゃんはニコッと微笑んで。



「少し話し相手になってもらえませんか....?」


ということでその後、お手洗いを借りて、尊ちゃんのお部屋まで案内してもらって....。



────現在に至るというわけです




< 146 / 430 >

この作品をシェア

pagetop