無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



***



10分ほどバイクを走らせると、とても大きい倉庫のような場所に到着した。


....いや、倉庫という表現は、少し語弊があるかもしれない。


私から見たら、立派な木造一軒家だ。



「入るぞ」


「へ、ちょっと待っ....!」



着いた途端、私の手首を掴み、倉庫....?の中へと引っ張っていく桜雅くん。



というか、ここはどこなの.....!


「「「お疲れ様です」」」


目の前からそんな声が聞こえてきて、俯いていた顔を上げた。


1人や2人の声量ではない。


....ど、どういう光景なんだろう。


たくさんの男の子が、こちらに向かって頭を下げている。



正確にいうと、私の隣にいる、''彼ら''に。




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