無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「あー....なんか見た子がいるんだって」
「....?な、なにを?」
ニヤッと 口角を上げる悠莉に、なんだか嫌な予感がして、恐る恐る問いかけると。
「昨日の放課後、桜雷の幹部達が女子生徒と一緒にいるトコ。しかも、その女子生徒、この学園の制服着てたらしくて....今はその話でもちきりよ!」
「っき、昨日....!?」
あれ....昨日....。
そ、それ....まさか!?
「ゆ、悠莉!それ、もっと詳しく....!」
すごい勢いで詰め寄った私に、若干引き気味な悠莉。
「....ほら、学園から徒歩10分くらいのとこにコンビニあるじゃない?そこで、桜雅君のバイクの後ろにまたがる女子生徒を目撃した人がいるんだって」
....それ、完璧に私やないかーい!