君に贈る花
夕方、湊が帰ってきた。


楓『おかえり、今日はね……』

湊『ごめん、夜飯要らない
仕事溜まっててさ。』


なぜか、少し冷たい気がする。
でも、せっかく頑張って作った
夜ご飯だから食べて欲しい!


楓『でも、食べないと仕事も進まないんじゃないの?湊の好きなもの作ったから!食べよう?』



湊『俺、楓みたいに暇じゃないから。
ほっといてくれないか?』



私、今日より前に湊に悪いことしたの?
もしかして、湊、私を嫌いになった?
しかも、私を暇な人って……。






私は……私は!


楓『私はただ!




ーーーーーーーーーーー





ーーーなだけなのに!』



湊が自室に行った後に
自分でも驚くほどの速さで、
手話をした。
心の中でも叫んで……。

















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