異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「ロズベルトさん、これ……」
私は布に包んだ鯛飯弁当をロズベルトさんに差し出す。
それを不思議そうな顔で受け取ったロズベルトさんが「開けていいか?」と尋ねてきたので、私は頷いた。
わくわくした様子でカパッとお弁当箱を開けたロズベルトさんは「おおっ」と弾んだ声をあげる。
「鯛か! この弁当、海の匂いがするな」
お弁当箱に顔を近づけて海の幸の香りを嗅いでいるロズベルトさんに、私は喜んでもらえてよかったと胸を撫で下ろした。
「ロズベルトさんの門出を祝いたかったんです。もし、また挫けそうになるようなことがあったとしても、ロズベルトさんの成功を信じてる人がいるってこと、忘れないでくださいね」
「……っ、嬢ちゃん……ああ、ちゃんとここで覚えておくよ」
ロズベルトさんは息を詰まらせて、胸に手を当てた。
それから大事そうにお弁当箱を抱えて船のほうへ歩き出そうとしたのだが、なぜかもう一度こちらを振り返る。
私は布に包んだ鯛飯弁当をロズベルトさんに差し出す。
それを不思議そうな顔で受け取ったロズベルトさんが「開けていいか?」と尋ねてきたので、私は頷いた。
わくわくした様子でカパッとお弁当箱を開けたロズベルトさんは「おおっ」と弾んだ声をあげる。
「鯛か! この弁当、海の匂いがするな」
お弁当箱に顔を近づけて海の幸の香りを嗅いでいるロズベルトさんに、私は喜んでもらえてよかったと胸を撫で下ろした。
「ロズベルトさんの門出を祝いたかったんです。もし、また挫けそうになるようなことがあったとしても、ロズベルトさんの成功を信じてる人がいるってこと、忘れないでくださいね」
「……っ、嬢ちゃん……ああ、ちゃんとここで覚えておくよ」
ロズベルトさんは息を詰まらせて、胸に手を当てた。
それから大事そうにお弁当箱を抱えて船のほうへ歩き出そうとしたのだが、なぜかもう一度こちらを振り返る。