同期は蓋を開けたら溺愛でした

「デタラメじゃないから、こうして暴かれてるんだろ。今までもおかしいって思った商品があって、お前の件で確信した」

 厳しい顔でどこを見るともなく、真っ直ぐに温めているレンジに視線を向ける大友の横顔は、私の知らない男の顔だった。

「危ない、よ。そんな、敵を作るような、真似」

 声が僅かに震える。
 大友が私の知らない人に思えて、大友のはずなのに怖い。

 けれど、私へ向けた大友の顔はいつもの大友だった。
 強面なのに柔らかくて優しい顔。

「俺はそんなヘマしないよ。非通知と偽名で電話したし」

 一瞬芽生えた恐怖に気づかないフリをして、大友へ質問を投げる。

「原田課長も知ってるの?」

「いや、言う必要ないだろ」

 完全に独断と偏見の単独行動。
 たまたま大友が指摘した通りだったから良かったものの……。

「名誉毀損とか、大丈夫?」

「だから大丈夫だって。もし俺の思い込みだったらニュースにもならなかった。本当だったから話題になった。それだけだ」


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