同期は蓋を開けたら溺愛でした

 何かにしがみついていないと、とけてどうにかなってしまいそうで、大友の頭に必死にしがみつく。

 髪に手を差し入れてしがみつくと、息を乱れさせた大友が体を離した。

「ごめ、痛かった?」

 爪を立ててしまったかもしれない。

 今度は大友が顔に片手を当てて口ごもる。

「いや、髪、触られるのが」

「嫌、だった?」

「その逆でちょっと困る」

 顔を覆っていた手を外すととろけた眼差しを向けられて、何度もキスをする。
 立っていられなくてしゃがみこむと、玄関に2人で座り込んでそれでもキスをした。


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