孤独な私が愛を見つけたら
「俺はただ会社から近いという理由で今のところに住んでいるから、そんなに家賃は高くないぞ。」

今度は坂下さんまでこちらを向く。

「すいません、興味がないので聞いていませんでした。それに私は私なりにもう少し探してみます。」

私の言葉にも2人はへこたれない。

「吉田さんも呼べば、充分私達で引っ越しが出来るわ。それだけでも助かるんじゃない?もっと仲良くなるチャンスかも。」

ついに三井さんはそんな事まで言いだした。

「大歓迎だぞ、宮田。」

ご機嫌な坂下さんの声。

「お願いです、勝手に話を進めないで下さい。私はそんな事に巻き込まれたくないんです。」

「あら、それとも坂下くんと一緒に住む?そうすれば、もっと安く上がるわよ。」

「三井さん!」

私が上げた大声に、坂下さんはニヤリと笑う。

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