孤独な私が愛を見つけたら
8
何故かあの日の翌日から、会社へ行くのが楽しい。

週に一度は4人で夕飯に行くのが習慣になりつつあった。

営業の坂下さんはもちろん、他社の営業でもある吉田さんに合わせて予定を組むことが多い。

当然三井さんがその辺の調整をしているわけで…。

「ねえ、そろそろ休みの予定を合わせてどこかに遊びに行かない?」

ある日のお昼に突然三井さんは言った。

どうやら三井さんが吉田さんから提案されたようだ。

「…大丈夫でしょうか、私。」

そんなに長い時間を私は4人で過ごせるのか、まだ不安だ。

「さ…、宮田が不安なのは分かるけど。」

三井さんは私の呼び名を言い直すと、すっと近づく。

「ごめん、坂下くんに内緒にしてほしいんだけど。」

三井さんの声が低くなる。

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