私の主治医はお兄ちゃん





美「んもーーーー!!駿介のバカ!!」

そしてそのカフェからの帰り道。


私は真っ赤になって駿介に怒鳴った。





駿「まぁまぁ。落ち着けって!!」


美「バカバカバカ!」




本当に恥ずかしかったんだから…



でも…





ただ、からかってるだけって分かってるのに…



不意にもかっこよくて…ドキッとしてしまった。







駿介はあーゆーの慣れてるのかな…


もー。なんで兄妹なのに…


ここまで気にしてしまうんだろう。




…私バカみたい。







恥ずかしくなってきた私は少しだけ走った。


駿「あ、おい!走るなって!!」




美「…あっ!!」


走った拍子に私は段差につまずいて転んでしまった。




…痛ッ



転んだところが擦りむいていた。


恥ずかしい。

高校生にもなってこんなところでつまずいちゃうなんて…





駿「だから走るなって言っただろ。」


美「ごめんなさい……グスッ」



駿「擦りむいちゃったな。早く帰ろう。帰って消毒しないと…」




美「……大丈夫。」



駿「ったく。大丈夫じゃねぇだろ。おんぶしてやるから乗れ。」


そう言って強がっている私の前でしゃがんだ駿介。



美「大丈夫だもん。自分で歩ける。」



駿「さっきの…まだ怒ってんの?」


さっきの…

きっと、カフェでのことを言っているんだろう。



別に怒ってない。


怒ってるわけじゃないよ…



ただ…


双子の兄妹なのに…

ドキッとしてしまった自分に驚いているだけ。






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