私の主治医はお兄ちゃん



瀬「優也……お前おかしいぞ!?大丈夫か?」


優「あ、あぁ……」







俺、湊斗は両親から全てを打ち明けられた。

お袋に起こった事件の全て。



今精神的に不安定になっているお袋についていてあげるため、親父は仕事を一時的に代理を立てる事にしたらしい。

ただし社長の親父が不在では仕事が回らないため、パソコンや携帯は肌身離さずって感じになるだろうけど……





そして2人はひとまず別荘でゆっくりと過ごすらしい。







瀬「おーい。大丈夫か??」


優「俺はなんでそんなに鈍いんだろうな。」


瀬「え!?」


優「いや…なんでもない。」





でも本当思う。


母さんが隠してからとはいえどうして今までその傷に気付いてあげられなかったんだろう。


俺は美音を傷つけようとするお袋に対して、理由も聞かずただお袋が悪い時決めつけた。






瀬「今駿介くんも美音ちゃんも1番に助けてあげられるのは主治医のお前だ。何があったのかは知らねぇけどさ、今目の前に助けるべき命があるんだよ。」


優「だよな。」


瀬「お前がしっかりしなくてどーするだよ。」


瀬川の言う通りだ。


考えるのはあとにしよう。



仕事に集中しなければならない。




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