私の主治医はお兄ちゃん

美音side




美「ゴホッ……」

自分の咳で目が覚めた。


さっきまでいたはずの駿介と優兄はいない。

美「ゴホゴホッ…」

段々と悪化してくる咳。


美「ゴホゴホッ…ゴホッ…ゴホッ…」

ヒューヒューと聞こえてきてすぐに発作だとわかった。



ナースコールを押さないとだけど苦しくてそうもいかずに困っているとすぐに優也兄が来てくれた。


優「美音辛いな。今発作止め入れるからな。」

美「ゴホッゴホゴホッ…」

…苦しい。




優也兄が点滴で薬を入れてくれるとそれからすぐに楽になってきた。


美「もう…大丈夫。」

優「美音…もう一度熱測ろうな。少し熱い。」


もう抵抗する体力もなくて…

優也兄がわきに挟んでくれた。



ピピピピッ

優「37.8℃かぁ…ちょっと様子見だなぁ…」

美「じゃぁお薬なし?」

優「うん。あんまりお薬たくさん使うのは体にも負担がかかるし…嫌だもんね?」


私のこともちゃんと考えてくれる優也兄。

私はコクリと頷いた。


美「ねぇ優也兄?」

優「ん?どうした?」

美「おうち…帰りたい…」

私がそう言うと困った顔をする優也兄。


そして口を開いた。

優「うーん。まだ難しいんだけど…明日からご飯頑張って食べてみて、熱も37.5℃以下だったらおうち帰ろうか。」


美「本当?!」

優「ただおうちでちゃんと安静にできるならね?」


美「わかった!優也兄ありがとう!!」


私が笑顔でそう言うと優也兄も嬉しそうな顔で微笑んだ。

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