私の主治医はお兄ちゃん






コンコン


部屋に入ると美音はまだ眠っていた。



そっとおでこに触るとまだ熱かった。


優「……寝てるうちに解熱剤注射しとくか。」

俺はこっそりと準備して眠っている美音に注射した。


それからしばらくしてから



美「……ん。優也兄??」

美音が目を覚ました。

優「美音?調子どう??」


美「昨日より楽になったよ!」

笑顔で微笑む美音。



きっとこんな小さな体でたくさんたくさん耐えているんだと思う。

そう思うと心配でならなかった。



美「優也兄はちゃんと休んでる?」


優「うん。大丈夫だよ。早く治して早く退院しような。一緒に頑張ろ。」


俺がそう言うと少し心配そうな顔をするけど、優しい顔で微笑む美音。




そんな様子を見て俺は美音のおでこにキスを落とした。



俺でも自分で何をやっているのか分からないけど、やっぱり美音は大切で…

大事な妹で、妹じゃない。



いや、俺が美音の事をもうすでに妹として見ていなかったのかもしれない。





そんな気持ちを隠すために俺は一度家に帰ることにした。


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