どタイプの人と出会ってしまった件について
出会い

ー大学生活3回目の初夏

大学生活も半分が終わり、サークルにバイト、課題に遊びに毎日充実した生活を送る宇野 乙葉(うの おとは)の今日は、サークル活動の日だった。


所属するダンスサークルの規模は約300人。
大学で1番大きなサークル。

まぁ、来る人はその半分くらいだけど。

そんでもって、その規模を持ってしても私を知らない人はいない。たぶん。


「乙葉さん、おはようございます。」

「おはよー。」


ほら。
私はこの人知らないけど。

1年生なのか2年生なのかわからないまま挨拶を返した。

目が悪いうえにコンタクトもメガネもしない。
メガネは芋っぽいでしょ。許されるのはイケメンだけよ。授業中はかけるけど。
コンタクトはシンプルに乾くから嫌。


私は見た目に対するプライドがやたら高い。

高校に入る頃、化粧を始めると「可愛い」と言われ始めた。
昔から目立つ方のグループにいたし、告白も数回されたこともあるし、別にブスと言われたこともない。

ただ、「可愛い」と言われたことはなかった気がする。

歳を重ねる度に「可愛い」と言われる回数が増えた。
化粧が上手くなったのと、自然と垢抜け、痩せたこともあったのだろう。

それが私の自尊心を高めた。

あと、母と姉が美人なため、私もその2人に見合った子になれたようで嬉しかった。

< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop