交わることはない

再会②☆☆

遥の話を聞いて・・

遥のお母様は、
「大夢、あなた何を言っているの?
七湊ちゃんを散々傷つけておいて
今更。」

「だからだよ。」

と、勝手な事を言う大夢さん

遥が、テーブルをバン!!と殴った

みんなが一斉に遥を見る・・・

今まで見たことのない遥の顔
「兄さん、何言ってんの?
自分で散々、七湊を傷つけておいて
捨てられて、わかったってか?
七湊の大切さが。

ちょっと、チヤホヤされて
今まで、いい加減な付き合いばかり
しているから
人を傷つけてもわかんないんだよ。
バカだよ、兄さんは。

七湊は、絶対、兄さんなんかに
渡さない。

親の脛をかじっている俺だけど
大学を卒業して、仕事に着いたら
俺は、七湊と結婚する。

七湊は、外見じゃない
俺自身を見てくれた
大事な、大切な女性だ。
俺が、手離すはずがない!!」
と、遥は大夢さんを睨み付けながら
言った。

大夢さんは、苦渋の顔をしながら
遥を見詰めていたが・・

遥のお母様は、
「大夢に勝ち目はないわね。」
と、言うと
母が
「そうね。私としても無理だわ。
七湊が、あなたに対してもし気持ちが
残っていたら考えてあげても
良いけど。」
と、告げると
大夢さんは、はっとして
顔をあげて私を見た。

私は、大夢さんを見ながら
遥の腕に自分の腕を回し
「私の恋人は、今も今からも
大沢 遥だけです。
私は、遥を愛しています。」
と、大夢さんと遥のお母様に
伝えた。
すると、母は、
「あすか。
あなたには悪いけど
私は、私達夫婦の大事な
一人娘を大夢君には、
あげれないわ。

遥君に・・しか。

大夢君だっけ?
これ以上は、七湊に近づかないでね。
これは、脅しではないわよ。
七湊の父親、小松 東吾は、
KOMATU法律事務所所長で
やり手の弁護士よ。」
と、言うと
遥は、私を抱き締めて
大笑いしながら
「七湊のお母さん、最高。」
と、言った。

遥のお母様は、
「七湊ちゃん、みのり、
嫌な思いさせてしまって
ごめんなさいね。
私の育て方に問題ありだわね。
大夢は、連れて帰るわ
遥、後はお願いね。」
と、言われ、私の母が
「またね、あすか。」
と、言うと

遥のお母様は、手をヒラヒラ
させ大夢さんを連れて
レストランを出て言った。

私は、緊張からか
ふにゃりとなってしまったが
遥が、抱き締めて支えてくれた
「‥ありが‥とう‥遥‥」
「七湊、遥君、ごめんね。
私は、これで引き上げるわ
遥君、七湊をお願いね。」
「はい。
また、ご挨拶に伺います。」
と、遥が言うと
母は、笑いながら
「待ってるわ。」
と、言ってレストランを
出て行った。
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