恋とマシンガン
本当に話を聞く気満々だ。

だけど、私が断っても彼がここから動かないのは間違いないだろう。

「――今日…」

私は口を開いた。

「――今日、友人に会ったんです…」

私はそう言って、宇奈月さんを見た。

「続けて」

宇奈月さんは言った。

「その友人は幼稚園の頃からのつきあいで、1ヶ月前に結婚したんです。

だけど、私は彼女の結婚式にも呼ばれていなければ招待状も届いていなくて…。

私がその事実を知ったのは、共通の友人からでした」

そこまで話して、私は深呼吸をした。

「その彼女の結婚相手は…私がおつきあいをしていた男だったんです。

私は彼とは2年交際して、今から半年前に別れました。

ですが、彼女とは1年半も交際していて…」

「二股と言うところか…」

宇奈月さんは呟くように言った。
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