LONELY MOON ―ロンリームーン―
CHAPTER.1

me.

 

だりぃ

うぜぇ

気色悪ィ

反吐が出る



この腐った世界が。




「テメェかァ…?昨日俺のツレを可愛がってくれたのはよォ?」

「あぁ?」



見たことのない汚い面が、後ろに5人の男を引き連れて俺の前へと立ち塞がった。

明らかに柄が悪ィ連中だ。

なんて、俺が言える言葉じゃねぇが。


俺はそれに一つも表情を変えず、そのまま無視してそこを通ろうとするが、勿論簡単に通すはずも無く、

最初に声をかけた頭のような男が俺の胸ぐらをつかんだ。



「おうおう、この俺を無視するたァ、高校生の分際でいい度胸してんじゃねぇか兄ちゃんよォ?

今日は昨日の礼を返しに来たんだ、ありがたく思いなァ!ヒャハハ!!」

「…そーかよ」



俺は男のその言葉に、にやりと笑った。

それを見て、男を一瞬表情を怯ませた。





暇つぶしにどっかのチンピラを殴れば、今みてぇに馬鹿な親玉が釣れることがある。

俺にとっては一石二鳥だ。


暴力はイケナイ?


知らねぇなァ、そんな戯れ言。

生憎俺はそんな綺麗事の下なんかに生きちゃいねぇ。

俺にしてみれば全部、腐った野郎の腐った言い分だ。


俺はただやりてぇことやって暇つぶしてるだけだ。

何が悪い?


俺の時間を俺のいいように使って何が悪い?

こっちの勝手だろうがよ。



弱ぇ奴はただ殴られてればイイ。ただ俺に怯えてればイイ。


己が全て。


なぁ、そうだろ?



 

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