ことほぎのきみへ
「!」
緩い段差で
ずっと先まで続いている石階段を
ゆっくりくだっていってるその人を見つけ
「……あのっ」
石階段の一番上から、声をかける
「……あれ
きみは、昨日の……」
私の呼び声に反応して
振り返ったその人は
相変わらず読めない表情で私を見上げた
ただ少し
その声は驚いているように聞こえた
そんな彼を見返して
私は、はっと我にかえる
……あれ?
私、なんで追いかけて来ちゃったんだろう?
姿を見つけて、迷わずその背中を追った
……どうして呼びかけてしまったんだろう?
何も考えず、声をかけてしまった
自分のその行動の理由が分からず、困惑する
引き留めておいて、それ以上言葉が続かない
緩い段差で
ずっと先まで続いている石階段を
ゆっくりくだっていってるその人を見つけ
「……あのっ」
石階段の一番上から、声をかける
「……あれ
きみは、昨日の……」
私の呼び声に反応して
振り返ったその人は
相変わらず読めない表情で私を見上げた
ただ少し
その声は驚いているように聞こえた
そんな彼を見返して
私は、はっと我にかえる
……あれ?
私、なんで追いかけて来ちゃったんだろう?
姿を見つけて、迷わずその背中を追った
……どうして呼びかけてしまったんだろう?
何も考えず、声をかけてしまった
自分のその行動の理由が分からず、困惑する
引き留めておいて、それ以上言葉が続かない