ことほぎのきみへ
心の中で

それを拒絶する自分が出てくる


非難する声や否定する声が響いて

ずっと後に残る



『どうして笑っていられるの?』


『自分ばっかり楽しんで』


『幸せになれると思ってるの?』



『幸せになるなんて』


『……許されると思ってるの?』



『そんな資格があると思っているの?』









いつもそうだ


心の中にはもう一人の自分がいて


いつもいつも違う考えや思いが

同時に湧いてきて


どちらも自分なんだって分かっていても
正反対なその思いは私の頭を悩ませる


……疲れる


自分に振り回されて


それでも立ってられるのは
今、傍にいてくれる人達のおかげなんだ



……ただ少し


…休みたいとも思う


抱える思いや感情から一旦離れて



なんにも考えず
静かに安らげる場所をずっと


この蛍の光のような何かを


ずっと


求めてる
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