わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
わたしたちの働くこの会社は『マルシンフーズ株式会社』。

食品の総合商社だ。

わたし、花村美湖(はなむらみこ)は国内マーケティング部1課の営業補佐をしている。
この4月から大卒4年目ににさしかかった25歳。

補佐といっても、やってるのは営業の事務処理だ。


そしてさきほどわたしをドキドキさせていた男は、国内マーケティング部1課の同期の営業 水嶋悠(みずしまはる)

ハッとさせられるほど整った二重の目にすっと通った鼻筋。
大学まで鍛え上げた筋肉が適度についた長身で均整のとれた身体。
前髪が少しだけ目にかかっていて色気のある表情。
この顔で何人の女子を泣かせてきたんだろう?

しかも国内マーケティング部ホープで仕事もできるとなれば、女子がほっとくわけない。

チラリと見ると営業バッグを持って立ち上がったところだ。
今から営業に出るんだろう。

「あ、水嶋さーん。待ってくださーい!」

入社2年目の新人、加賀よしのがあわてて営業バッグを持ち、ついて行く。
< 2 / 201 >

この作品をシェア

pagetop