君へのLOVE&HATE


ねぇ?ねぇ?


うん?

なんで、最初から本当のこと言ってくれなかったの?

うーん。


嫌いとか言われて結構悲しかったんだけど。
それに、冷たかったもん。
なんか、、突き放す様に冷たかった。



冷たくしないと暴走しそうだったんですー。
おれもどうしたらいいかわかんなくて、煮詰まってたんだよ。
許してよ。


えー!どうしよっかなぁ。
嫌い嫌いって何回も言われて、結構傷ついたんだよねー。


ごめんって!それにさ、いきなり会って、10年先から来ました。きみのこと、10年後から好きです。って言ったら、怪しい人になるじゃん。


うふふ。未来の告白みたいー!
でも、、もとから穂積怪しい人だったよー?


こらこら。

クラスでも何考えてるかわからなかった。
大人びてて。

、、、景都だけ。


えっ?

景都のことしか、考えていなかったよ。


、、、、

いつも、景都のことで頭がいっぱいだった。
おれのなかは、景都しかなかった。


うん。ありがとう。わたしも、穂積だけ。穂積でいっぱいだよ。

キスしたい、景都。


うん。

好きだよ、景都。

私も大好きだよ、穂積。

何笑ってんの?そこ笑うとこ??

なんか、穂積とは初めましてじゃなかったんだね。もう、桜の木の前で会っていたんだね。

そうだな。


思ったんだけど
10年前に戻るより、病気治してもらった方が良かったんじゃない?


あー、それなぁ。
こっちに来てから気がついた。あはは。

もーうー!


なんてな。
それも考えたけど、なんか、高校生の景都に、会いたかったんだ。
10年後、おれは自分の余命が限られているってわかっていたし、そんな中で景都を幸せにできるわけないって思っていたし、景都を好きな気持ちを言わないままでいようと思っていたから。
だから、こうして好きな人と同じ時間を過ごしたかった。


10年後のわたしもいまの私も変わらないよ。
絶対、穂積を好きになってる。
それに、わたし、おぼえてる!絶対忘れない。
穂積のこと。
だから、ちゃんと、未来のわたしにも好きだって言ってね。

、、、、、

時間なんで関係ないよ。きっと未来の私も穂積が大好きだよ。だから絶対!ね!


そうだな。後悔して幽霊になったら困るしな (笑)

もう!そんなこと言わないー!
だけど、絶対伝えて!きっとずっと一緒にいられるよ。


うん。わかった。なんか、景都が言うと、そんな気がする。

わたしもなんか、自信ある!
それに、、、、

うん?

穂積は大丈夫だよ。大丈夫。
10年後も、穂積は大丈夫。
ずっと、一緒だよ、わたしたち。


そうだな。


、、、、、

こら、泣くな。

泣いてないもん!


なぁ、
景都、
俺の残りの時間、いまも、これからも景都にあげるよ
景都に俺のすべて、あげる。
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