空に向かって
「青木!青木!」
体を少し起こすと、
「……っ!」
声も出ないくらい殴られたのだろう。
さっき見たときよりかなり腫れて、身体は熱を持っている。
きっと高熱が出ているであろう青木は肩で息をしていた。
「アンタ…なんでこんなにも…」
仁王立ちをしている松木を睨むと、
「威勢がいいねぇ、だけどその女も負けちゃいねぇぜ?俺の渾身の一発食らってもまだ意識があったんだからな」
クズ極まりない言葉が返ってきた。
「…最低」
吐き捨てるようにそう言った。