空に向かって



照彦の爆弾発言はその場をシーンとさせるにはあまりにも落ち着きすぎていた。


「…マジっすか?」

「マジよ」


厳つい男の子は、その顔を崩して呆けていた。


私はと言うと、


「…嘘でしょ」


そんなの冗談笑えない、そう思っていた。


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