空に向かって
古い倉庫街の一角にある、一際大きな倉庫(見た目はボロい)に私たちは入った。
倉庫の中には、私たちとそう年齢の変わらない男の子が20人ほどいた。
「おい水樹が女拾ってきたぞ!」
倉庫中に響き渡る声で、言葉を発した人と目がバチっと合う。
その一言で、倉庫内に入った時にはガヤガヤしていたのに、嘘みたいにシーンとなった。
他にも人はかなりの人数いるのに、誰も声を発さない。
「…沙織?」
そんな中で、先程叫んだ男の子が私の名前を口にする。
「…え?」
なんで私の名前…