空に向かって


「自分の身の安全が守れない以上、紅蓮連合で責任持ってアンタを守ってやるから安心しなさい」

いつものオネエ口調で、

「守ってやるって…」

そんな事言われたって不安でしかないから。


「だとよ、諦めろ」

秀虎は私の肩に手を置き同情をする。


「よろしくね沙織ちゃん」

笑顔の水樹さん。


「任せて頂戴」

タバコを消して私を見る照彦。


そしてー…

口角を上げて一人用の椅子に踏ん反りかえっている紅蓮連合総長。

< 244 / 321 >

この作品をシェア

pagetop