空に向かって


「…っ!」

厳つい男はなにかを言いかけたが、私はその横をすり抜けてそこから出口まで全速力で走った。

もう男は通せんぼもすることも、話しかけることもなく私は出口から外へと出た。


走った距離はほんの数メートル。

なのに、何でこんなに息が上がっているのだろうと不思議に思うも、

「…年かなぁ」

最近運動もしてなかったし、当然だと思った。

ちょっと走っただけで情けないなぁ。

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