空に向かって
「…うぅ」
気がつけば麻酔は終わっていて、松田がすでに私の切れた部分を器用に縫う。
痛さはないが、麻酔されている部分は神経が麻痺して違和感を感じる。
先ほどより頭は冷静になり、松田が縫っているところを冷めた目で見ていた。
「終わったぞお嬢ちゃん、良く頑張ったな」
処置が終わり、松田が私の頭をぐしゃりと撫でた。
その手がお父さんの手みたい、そんな事が頭を過る。
「…あ、りがとうございます」