この空の下
それからは、とにかく目が回るような忙しさだった。

何をどうしていたのかの記憶すらない。

職員もほぼ残業。

利用者さんの状態が確認できた頃には夜になっていた。



『はー、疲れた』

やっと息をついた。


幸い、今のところ感染は広がっていない。


何とかこのまま終息して欲しいんだが・・・



トントン。

ドアをノックする音。


「はい」


午後9時。

さすがに夜勤以外の職員は帰ったはずだ。
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